ゾノトーンが歩んできた10年間は、オーディオケーブルに革新をもたらした10年でした。

おかげさまで、ゾノトーンは10周年を迎えます。その出発から、ゾノトーンには確固たる理念がありました。オーディオの要諦は“ピュア＆パワー＆迫真のプレゼンス”にあり。この理念を具現化するために徹底してこだわってきたのは、ケーブル線材の純度がすべてに優先するというアプローチです。

だからこそ、厳選した素材だけを導体の線材として採用してきました。と同時に、進化と深化をつづけているのはハイブリッド技術。その独自性は“ゾノトーンのお家芸”と言われるほど評価されています。10年前の第一歩は、決して大きな一歩とは言えませんでした。しかし、それはオーディオ・ケーブルにとっての革新でもありました。

その革新はオーディオファイルに広く受け入れられ、浸透し、今や“ゾノトーンはケーブルの代名詞”と呼ばれるまでに定着しています。でも、ゾノトーンにとって10 周年は通過点です。さらなる飛躍へのワンステップにすぎません。次なるステージへ。オーディオを、音楽を、さらに楽しくしていく10年目のゾノトーンです。

ゾノトーンの多士済々な製品は、オーディオファイルのニーズに応えてきました。

至高のさらなる高みを実現した“Shupreme”シリーズ。究極伝送を目ざした“Grandio”“Neo Grandio”シリーズ。ヴィンテージ・サウンドを追求した“Blue Spirit”シリーズ。コストパフォーマンスを最重視した“Meister” “Granster”シリーズ。10年の歩みで、ゾノトーンの製品はバラエティに富んだラインナップになりました。この多彩な製品群を生み出したのは、オーディオファイルのニーズです。

多士済々な製品群ですが、そこには共通項があります。それは「きらびやかな高域」「ふくよかな中域」「力強い低域」です。そこから生まれるメリハリのきいた個性的でライブ感にあふれ、迫り来るダイナミックなサウンドは、ゾノトーンならではの「眼前に迫ってくる迫真性」「オンステージでの迫力」を実現しました。

しかも、何よりも重視してきたのは、芸術性、音楽性が豊かであること。つまり、感動力です。10年にわたってオーディオファイルに選ばれ、愛されている理由も、そこにあります。数々の名作、傑作、佳作を世に送り出してきたゾノトーンの10年は、オーディオと音楽を真に堪能する人びとと歩んできた10年です。

ゾノトーンらしいケーブルです。ゾノトーンらしくないケーブルです。
10周年記念モデルの「 Royal Spirit」シリーズ。

ゾノトーンは10周年を迎えるにあたり、新しい音づくりにチャレンジしました。それが記念モデルとして誕生した「Royal Spirit」シリーズです。妥協を排した厳選線材による導体。他の追随を許さぬハイブリッド技術。徹底した細部へのこだわり。作品とでも呼びたいような入念な仕上げ。「Royal Spirit」シリーズは、いかにもゾノトーンらしいケーブルです。

でも、それは一面にすぎません。10周年という節目を前に、まず、ゾノトーンは自らに問いました。音楽の魅力にあふれる音とは何か。音楽を楽しめる音とは何か。「眼前に迫ってくる迫真性」「オンステージでの迫力」というゾノトーン・サウンドとは別の、新たに傑出したパフォーマンスを持ったケーブルを世に問いたい、ということでした。

この熱い思いのもと、熟考に熟考を重ね、吟味と時間を惜しまず、何度もの試作を繰り返して開発したのが「Royal Spirit」シリーズです。これは、いわばゾノトーンらしくないケーブルの誕生です。

現状にとどまることなく、あえて殻を破っていく。それは、口で言うほどたやすくはありませんが、果敢にトライしました。そのゾノトーン・スピリットが「Royal Spirit」シリーズには、随所に息づいています。

聴いたことのないゾノトーン・サウンド。 Royal Spirit シリーズのコンセプトは、拡がり感と奥行き感。 インターコネクトケーブルの「Royal Spirit AC-1」とスピーカーケーブル「Royal Spirit SP-1」のサウンドを一聴した瞬間、きっと驚きの声をあげるでしょう。「Royal Spirit」シリーズのコンセプトは、体験したことのない“拡がり感”と“奥行き感”。それは、まさに音楽を体感する「異次元感動」の始まりです。

スケールの大きさにこだわったサウンド・パフォーマンス。
可能にしたのは、ゾノトーン独自のハイブリッドとDMHC です。

ゾノトーンは傑出したケーブルをつくるため、理想の線材を求めて常にアンテナをはりめぐらせています。今、ゾノトーンには画期的と言える2 種の線材があります。一つは、古河電気工業株式会社の革新線材「高純度無酸素銅線・PCUHD」。もう一つは、日立金属株式会社の革新線材「高機能純銅線・HiFC」。

高い評価を獲得した「Granster」シリーズは、超高純度6NCu を中心に、「PCUHD」と「HiFC」の2 種の革新素材を含めた4 種を独自の黄金比で見事にハイブリッドさせた最先進のケーブルですが、「Royal Spirit」シリーズには、そこで培われたブレンド・メソッドが惜しみなく活かされています。

しかも特筆すべきは、ハイエンドモデルだけに採用してきたゾノトーンが誇る「DMHC」も投入していることです。「DMHC」とは、D（ディスクリート＝独立）、M（マルチハイブリッドコンダクター＝多芯導体）、H（ヘリ/パラレル＝螺旋・平行）、C（コンストラクション＝構造）のこと。ゾノトーンだけの独創的な発想と技術です。ハイブリッドと「DMHC」の融合。

これなくしては、「Royal Spirit」シリーズの比類のないスケールのサウンド・パフォーマンスは実現しませんでした。「Royal Spirit」シリーズは、まだオーディオファイルが知らないゾノトーンです。

あたかもホールで聴いているような音場感です。
音楽を聴く楽しさに、感動もワイドレンジです。

ゾノトーンらしくないゾノトーン・サウンドの創成。その実現のために私たちが導き出したコンセプトは、“拡がり感”と“奥行き感”です。それも平均点の“拡がり感”や“奥行き感”ではありません。音に厳しいオーディオファイルに刮目されるレベルです。

「Royal Spirit」シリーズでオーディオファイルが真っ先に耳を奪われるのは、そのワイドな音場感でしょう。大編成のオーケストラによる交響曲や協奏曲はもちろん、ビックバンドジャズでも見通しが広くて奥行き感もあり、まるでサラウンド再生のように全身が音に包み込まれるようなサウンドです。

しかも、ただ音場が拡がるだけではありません。個々の演奏も際立って聴こえます。音のディテールの再現性に富み、音像の質感が増したように感じられるでしょう。バイオリンのハーモニクスは流麗で、音に空気感さえ感じることができます。質感描写の秀逸さは、たとえばフォルテピアノと現代ピアノの違いも明瞭に再現します。

これまでのゾノトーンのケーブルとは個性が異なり、一音一音が明快で音楽をより楽しく聴かせる「Royal Spirit」シリーズ。レコードに針を下ろした瞬間、あるいはCDプレーヤーをスタートさせた瞬間、そこに待っているのはオーディオファイルの新しい愉悦です。

Royal Spirit AC-1

Royal Spirit SP-1